前回は知覚動詞と使役動詞の受動態について説明しました(記事はコチラ)。今回は受動態4回目、〈群動詞と受動態〉です。
そもそも群動詞とは、なのですが、群動詞とは「動詞」の「群れ」と書きますから、動詞のあとに前置詞や名詞や副詞、が続き1つの動詞の意味となるもののことです。その前置詞もしくは名詞、副詞がなければ、正しく表現したい意味にすることができません。受動態にする際には前置詞にさらに前置詞 by が続くことは不自然に感じますが、使わないということはできません。
ではなぜ群動詞と受動態について取り上げるかというと、試験では受動態の項目で群動詞が狙われることが多いからです。受動態といえば「〇〇によって~される」というようなものが多いですから、前置詞 by にイメージが固執しがちで群動詞の前置詞は置いてけぼりになりがちです。そのため今回は試験でよく出題される群動詞を使った受動態を例文とともに取り上げていきたいと思います。
群動詞の意味も考えていただきたいので目次に意味は載せていません。
laugh at ~
「~を笑う」です。「~を笑う」を言う時は laugh at A とするのですが大切なことは laugh at の at まで入れることで「~を笑う」という意味になります。そのため laugh と at はセットで覚えてください。
能動態 Tom laughed at her.「トムは彼女を笑った。」
受動態 She was laughed at by Tom.「彼女はトムに笑われた。」
例文のように laughed at に by が続いていますが at を省略してはいけません。
speak to ~
「~に話しかける」です。同じく to を省略すると「~に話しかける」という意味では使われませんので speak と to はセットで覚えてください。
能動態 He spoke to me at lunchtime.「ランチタイムに彼は私に話しかけた。
受動態 I was spoken to by him at lunchtime.「ランチタイムに彼から話しかけられた。
run over ~
「~を轢く」です。over がなければ「~を轢く」とはなりませんので run と over はセットです
能動態 The car ran over my Bluetooth earbud.「あの車が私のBluetoothイヤホンを轢きました。」
受動態 My Bluetooth earbud was run over by the car.「私のBluetoothイヤホンがあの車に轢かれました。」
look at ~
「~を見る」です。at が無ければ「~を見る」とはなりません。これは群動詞として皆さんの多くもご存じだったのではないでしょうか
能動態 Everyone looked at him because he was snoring.「彼がいびきをかいていたためみんなが彼を見た。」
受動態 He was looked at by everyone because he was snoring.「彼はいびきをかいていたためみんなから見られた。」
look up to ~
「~を尊敬する」です。今回では初めて up と to で2語以上使っていますね。おなじくこの2語がなければ「~を尊敬する」とはなりません
能動態 All the student looked up to our English teacher.「生徒は皆、英語の先生を尊敬していた。」
受動態 Our English teacher was looked up to by all the student.「英語の先生は全ての生徒たちから尊敬されていた。」
take care of ~
「~の世話をする」です。こちらも look at と同様に軍動詞とご存じの方も多いのではなかったでしょうか。take に care of を続けることで「~の世話をする」という意味になりますが、care は名詞ですので、、という話を通常の受動態の後に後述します。まずは take care of から。
能動態 His aunt will take care of the baby.「彼のおばが赤ちゃんの世話をします。」
受動態 The baby will be taken care of by his aunt.「赤ちゃんは彼のおばにお世話されます。
先ほどの後述となる部分です。 take care of ~ のように群動詞中に名詞が含まれている場合、その名詞に着目し主語にして受動態を書き換えることもできます。care は名詞ですから修飾することもできます。
能動態 His aunt will take good care of the baby.「彼のおばが赤ちゃんを十分に世話します。」
受動態 Good care will be taken of the baby by his aunt.「十分なお世話が彼のおばから施されるでしょう。」
2通り作れる群動詞の受動態
一つまえの take care of で触れましたが群動詞の受動態の中には、群動詞中に名詞があり、その名詞に着目し主語にして受動態を書き換えることができるものがありますので例を紹介していきます
take notice of ~
「~に着目する」です。take が「取る」、notice は「注意」、of が「~の」の群動詞で考えると覚えやすいでしょう。まずは通常の例文から
能動態 The coach didn’t take notice of him as captain.「コーチは彼にキャプテンとしては着目しなかった。」
受動態 He wasn’t taken notice of as captain by the coach.「彼はコーチからキャプテンとしては着目してもらえなかった。
続いて notice に着目した場合
No notice was taken care of him as captain by the coach.「コーチからの彼がキャプテンとしての着目はなかった。」
take advantage of ~
「~を利用する」です。ただの「使用する」というよりかは「好機、優位性を利用する」というふうに思ってください。
まずは通常の例文から
能動態 She didn’t take advantage of their relationships.「彼女は彼らの関係性を利用しなかった。」
受動態 Their relationships wasn’t taken advantage of by her.「彼らの関係性は彼女に利用されなかった。」
続いて advantage に着目した場合
No advantage was taken of their relationships by her.「彼女により彼らの関係性が利用されることはなかった。」
pay attention to ~
「~に注意を払う」です。pay attention to ~は皆さんもご存知の方は多くいらっしゃったかと思います。まずは通常の例文から
能動態 The professor didn’t pay attention to the student.「教授はその生徒に注意を向けることはなかった。」
受動態 The student wasn’t paid attention to by the professor.「その生徒は教授に注意を向けられることはなかった。」
続いて attention に着目した場合、
No attention was paid to the student by the professor.「教授によりその生徒に注意が向けられることはなかった
いかがでしたか?読まれた後、群動詞とひとことにいっても take や look のように使う場面がいくつもあるものもありますし、by を忘れてもいけないと思うと大変な気持ちになられたのではないでしょうか。だからこそセットで覚えることがまずは大切なのです。また群動詞の名詞に着目してその名詞を主語にして受動態をつくる、というのははじめて見た方も中にはいらっしゃるのでないでしょうか。群動詞中の名詞はまたひとつ注意すべき点ですね
本日もお疲れ様です(^_^)/~


