不定詞が示す「時」【不定詞⑤】

大学入試

今回は不定詞が表す「時」について解説していきます。不定詞には単純形〈 to 原形〉と完了形〈 to have 過去分詞〉の二つがあり、完了形の不定詞はその文の動詞が示す時よりも前であることを示します。

例えば、S is said to V と It is said that S V や、S seem to V と It seems that S V などにおいてこれ自体の時制の書き換えは簡単だと思いますよね、しかしここで完了形の不定詞が入ってきたり、that 以降の時制が完了形となったりすると、相互への書き換えが急に難しくなると感じませんか?今回の記事を読んでいただければそのややこしさを整理できますのでぜひご覧ください。

さっそく例文を見ていきましょう

He seems to have stopped smoking.「彼は喫煙をやめたようだ。」

このように完了形の不定詞を用いると、seem「~のようだ」の時点に対し、その完了形 to have stopped は一つ前の「時」、つまりここでは完了形の不定詞ではありますが表す時点は過去であることを表します。

ここで注意しなければならないのは書き換え問題です。この文を書き換えるならば

It seems that he stopped smoking. とすることができます。

上の文のような場合、seem「~のようだ」よりも「喫煙をやめた」のは「前」であるためこの場合 that 以降の時制は過去形となります。

このようにこれらの文の動詞 seem はどちらもこの場合現在形ですが、不定詞にするか、that 節にするかで、時制を気を付けなければなりません。

もう一つ例文を見てみましょう

He seemed to have stopped smoking.「彼は喫煙をやめたようだった。」

先ほどの例文の動詞を過去形にしました。そのため訳は「~のようだった」へと変わります。しかし完了形の不定詞部分は元のままです。先ほど説明したように完了形の不定詞を用いると、その文の動詞の時点に対し、その完了形の不定詞が表すのは一つ前の「時」となります。つまりこの例文では不定詞部分の訳はいわば過去完了となります。

同様に書き換えに着目すると

It seemed that he had stopped smoking.

となります。先ほど述べたように seemed「~のようだった」(過去形)の時点より、「喫煙をやめた」のは「前」となりますので that 節の時制は過去完了形となります。

これが書き換え問題が出題されて時制で悩まされる、完了形の不定詞です。

同じようなパターンでよく出る書き換え構文をまとめておきます。

  • S is said to V. ⇔ It is said that S V.「S は V すると言われている。」
  • S is thought to V. ⇔ It is thought that S V.「S は V すると考えられている。」
  • S is believed to V. ⇔ It is believed that S V.「S は V すると信じられている。」
  • S seem [ appear ] to V. ⇔ It seems [ appears ] that S V.「S は V するようだ。」

said の書き換えも下にまとめておきます

It is said that と S be said to V / have V-ed の書き換え

  • It is said that he is a scientist. ⇒ He is said to be a scientist.「彼は科学者だと言われている。」
  • It is said that he was a scientist. ⇒ He is said to have been a scientist.「彼は科学者だったと言われている。」
  • It is said that he has been a scientist. ⇒ He is said to have been a scientist.「彼は(今まで)科学者であったと言われている。」
  • It was said that he was a scientist. ⇒ He was said to be a scientist.「彼は科学者だと言われていた。」
  • It was said that he had been a scientist. ⇒ He was said to have been kind.「彼は優しかったと言われていた。」

となります。

いかがでしたか、ややこしかった It is said that と S be said to V / have V-ed の書き換えが理解できたのではないでしょうか。再びよく分からなくなった際はまたこの回を見に来てください。試験でもよく出る項目なので理解しておきましょう。

本日もお疲れ様です(^_^)/~

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