ここ最近は、動詞の目的語に動名詞をとるか不定詞をとるかで意味が変わる動詞について紹介しています。
今回取り上げるのは動詞 need についてです。目的語に動名詞をとっても to 不定詞を取っても「〇〇する必要がある」は変わらないのですが、実際に文を作ってみると訳に差異があります。
ではどのように違うのかというと、先に答えをお伝えすると「【主語】を〇〇する必要がある」と「【主語】が〇〇する必要がある」というふうに異なります。
それでは皆さん、need を用いた文をどのようにするときに、上記の訳のような差異が生まれるか、答えることはできますか?
以下より、例文を見ながら答えを確認してみてください
need + to 不定詞
【主語】need + to 不定詞 で「【主語】が〇〇する必要がある」という意味になります。
前提として【主語】部分には〔人〕が入ります。
例文
She needs to fix her teeth.「彼女は歯を治療する必要がある。」
He needs to finish the homework.「彼は宿題を終わらせる必要がある。」
といった感じです。しかしこちらの文は受動態にすることができますね
それぞれ her teeth や the homework を主語にすると
例文
Her teeth needs to be fixed.「彼女の歯は治療される必要がある。」
The homework needs to be finished by tomorrow morning.「明日の朝までに宿題は終わらされている必要がある。」
受動態にするときは、need を受動態にするのではなく to の後の動詞を be + 過去分詞 とします。
さらに、to be 過去分詞 部分を書き換えることができます
それが、以下に続きます、
need + 動名詞
【主語】need + 動名詞 とすることで、「【主語】を〇〇する必要がある」という意味になります。
そしてそれは【主語】need + to be 過去分詞 の書き換えにすることができます。つまり、need の後ろにおける動名詞には受動態の要素が与えられているということになります。
例文
Her teeth needs fixing.「彼女の歯は治療される必要がある(を治療する必要がある)」
The homework needs finishing by tomorrow morning.「明日の朝までに宿題は終わらされている(を終えている)必要がある。」
それではなぜ受動態の要素が与えられているのか。
一緒に見ていただきたいのは、finish は自動詞他動詞どちらの場合もありますが、一方で fix は他動詞ですので名詞が続かなければなりませんが、例文では続いていません。なぜならその名詞が主語となり、need の前に置かれる必要があるからです。まさに受動態と同じですよね。
need being 過去分詞 にしないのはなぜか
need to be 過去分詞 があるのだからと疑問に思われる方もいると思います。これを説明するには以前いくつかの回で紹介した要素が必要となります。
それは remember, forget, regret の目的語に取るのは動名詞か不定詞かを解説する回でも紹介しましたが、動名詞を目的語に取る場合、「すでに〇〇したことを覚えている」や「すでに〇〇したことを忘れる」など過去のことを表すことが多いと解説しました。一方で、to 不定詞を目的語に取る場合、「これから〇〇することを覚えている」や「これから〇〇すべきことを忘れる」など未来のことを表すことが多いと解説しました。
そしてこれを need「〇〇する必要がある」(単語がそもそも未来のこと) にあてはめると、to 不定詞で未来のことを表すものと結びつきやすいのは先述の通りです。しかし being 過去分詞で表すことは確かに「〇〇される必要がある」とできますが、ひとつは動名詞で過去のことに用いることが多いものであるためネイティブはその点を奇妙に感じます。加えて being 過去分詞 にせずとも先述したように動名詞のみで受動態の要素を持たせることができるためであり、ややこしく being 過去分詞 とする必要が無いためです。
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さて、いかがでしたか? need のあとに動名詞が来る使い方をスムーズにできると相手からは英語が得意な印象を持たれやすいと思います。違いを理解して皆さんにぜひ need を使いこなしてもらいたいです!
本日もお疲れ様です(^_^)/~


