なぜ〈how “old” …?〉【程度】

大学入試

皆さんは相手に年齢を尋ねる際に、どのように表現するかご存知ですか?

答えは

How old are you?

とします。では相手に身長を尋ねる場合はどのように表現すれば良いでしょうか?

答えは

How tall are you?

とします。

ではここで一つ皆さんに伺いたいのですが、なぜ年齢を相手に尋ねる際に how young「どれくらい若いか」ではなく、how old「どれくらい年老いている」と表すのか、

また、相手に身長を尋ねる際に how short「どれくらい背が低いか」ではなく、how tall「どれくらい背が高いか」と表すのか、

皆さんはご存知ですか?今回はこの内容を解説します

“How old … ?” の “old” が表すことは?

まず一つ皆さんに先にお伝えしておきたいことがあります。先述したことに「なぜ年齢を相手に尋ねる際に how young『どれくらい若いか』ではなく、how old『どれくらい年老いている』と表すのか」、としましたが、実はそもそも how old の “old” は「年老いている」という意味ではありません

これを聞いて、皆さんの中には「どれくらい歳をとっているのか、という意味ではなかったの?」と困惑される方もいるかもしれませんが、シチュエーションで考えていただくと分かりやすいかと思います

例えば、5歳の子どもに “How old are you?”「君はどれくらい年老いているの。」、この日本語訳で尋ねるのは変ではありませんか?今更ですが5歳の子どもに年老いている、っておかしいと感じませんか?

こう考えれば、どの年代の誰に対しても「どれくらい年老いていますか」という意味で私たちが今まで疑問を持たずに相手に聞いていたことがそもそもおかしいことであったと分かります

しかしながら実際に英語で相手に年齢を尋ねる際には依然として”How old are you?” と表すのが普通です。つまり「どれくらい年老いていますか。」という “old” =「年老いている」という単語に引っ張られずに、単に「おいくつですか」「何歳ですか」という訳が相応しいといえます

how tall も同様に「どれくらい背が高いか」という相手の背が高い前提の訳ではなく、単に「身長はどれくらいですか」とするのが相応しい訳となります

程度を表す〈how + 形容詞〔副詞〕〉の組み合わせ

  • how old〈年齢〉
  • how tall〈身長・高さ〉
  • how large〈大きさ〉
  • how far〈距離・程度〉
  • how long〈長さ〉
  • how deep〈深さ〉
  • how wide〈幅〉
  • how often〈頻度〉
  • how soon〈(時間的な)早さ〉
  • how high〈高さ〉
  • how many〈数〉
  • how much〈値段・量・程度〉
  • how fast〈速さ〉
  • how thick〈分厚さ〉

なぜ how “young” とはしないのか

しかしながら、未だ今回のテーマである、「なぜ how “young” … ? とはしないのか?」という疑問はまだ解決できていませんね

ではいよいよ本題の解説に迫りたいと思いますが、今皆さんは一つ前の項目、【程度を表す〈how + 形容詞〔副詞〕〉の組み合わせ】をご覧いただいたかと思いますが、この項目で紹介している組み合わせにはひとつの共通点があります

どのような共通点かというと、how に続いているのはどれも「古い、長い、大きい、遠い、深い、幅広い、頻度が高い、高い、多い、分厚い」など、大きいか小さいかでいうところの大きい、多いか少ないでいうところの多い、高いか低いかでいうところの高い、のようなものばかりが続きます

つまり、〈どれくらい〉を表す how に続くのは〈長さ〉であれば「長い」、〈大きさ〉であれば「大きい」が続きます

もう少し説明すると、日本語においても〈短さ〉よりも〈長さ〉と言いたい場合には how に「長い」が続き、「小ささ」ではなく「大きさ」と言いたい場合には how に「大きい」が続きます

日本語でも「大きさ」を調べる際、実際にはその大きさは「大きい」とは言えず「小さい」としても「大きさ」を調べたことになりますが、あえて「小ささ」を調べる際にはソレが実際に大きかったり、小さくなければおかしいと感じますよね。

例を出すと、「アリの大きさを調べたところ小さいアリであった」、というのは自然な日本語に聞こえますが、

「クジラの小ささを調べたところ大きなクジラであった」、というとなんだか不自然に感じます。

これを踏まえて how old と how young を日本語にも照らし合わせて考えると、決して良い言い方でありませんが日本語で「歳はどれくらい(とっていますか)?」と聞く場合には人によりますが、その人の年齢が子どもと呼べる年齢であっても、世間的にまだまだ若くても、逆に立派な大人として見られる年齢だとしても、使えますね

反対に how young とする場合には〈若いこと〉が前提となりますので敢えてどれくらい若いのか」と尋ねる時以外には、特に相手に年齢を尋ねるときにはこの形を用いることは通常ありません。

このようにして、相手に年齢を尋ねる際には how young … ? とせずに how old … ? とするのが適切であると言えます

今回はなぜ how young … ? ではなく、how old … ? とするのかを解説しましたがいかがでしたか?今回の内容のように意外と言葉の概念が日本語と英語で似通っているものも多くありますので身近な疑問も突き詰めてみると案外すんなりと理解できるかもしれませんね!

本日もお疲れ様です(^^)/~~~

大学入試文法
Edge

九州在住のかなりの甘いもの好き。中学の時に自分が英語が好きということに気づかせてくれた先生のおかげで英語を猛勉強。高校で留学を経験。これまでの英語の先生に憧れ教職の道へ。今は教職から離れているが英語を勉強したい、理解を深めたいという方々のために執筆中

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