今回は〈if を使わない仮定法〉と題して、if 節を用いない仮定法を紹介します。
if 節を用いずに仮定法を表すのに、代わりに副詞(句)や主語などに仮定の意味を持たせ表すことができます。しかしこれらの場合には文脈や主節のかたちから仮定法だと判断する必要があります。そこでこれよりは、仮定の意味になる副詞(句)、主語、省略の部分を紹介していきます
with / without
まず一つ目に紹介するのは、with です。with といえば「~とともに」という意味が一番に思いつきますよね。もちろん with にはそれだけの意味はなく、仮定の意で用いる際には条件を表す「~があれば」という意味で用います。で考えれば、これから述べる例文にもしっくり来るかと思います。
例えば、仮定法過去完了であらわすと
If you had helped me, I could have solved those problems.「もしあなたが手伝ってくれていたなら、あれらの問題を解決できていただろうに」という文を仮定の with を用いて表すならば
With your help, I could have solved those problems.
with your help = if you had helped me
とすることができます。同じように without でも「~がなければ」という条件の意で仮定をあらわすことができます。
to V
二つ目に紹介するのは再び、よく見るものであるはずです。それは to 不定詞です。どのように仮定の意にすることができるのか、ですが例文で考えてみましょう
I would have been happy if I had talked to him, but I didn’t have time.「もし彼と話せていたなら楽しかっただろうが、時間がありませんでした」という文を to 不定詞を用いて仮定の意とすると
I would have been happy to talk to him, but I didn’t have time. となります
to talk to him =if I had talked to him と考えるのはなかなか難しいですよね。この場合は文脈から仮定の意であると見極めることが求められます。「しかし時間がありませんでした」という後続の文から「もし彼と話せていたなら楽しかっただろうに」ということが話し手の本意であると推測できます。
副詞で表す仮定
三つ目に紹介するのは副詞で表す仮定なのですが、今回使うのは otherwise です。仮定法で使われるのは最もよく使われる意味「さもなければ」、「そうでなければ」です。それでは例文で見てみましょう
If you don’t wake up right now, you’ll be late for school.「今すぐ起きなければ学校に遅れますよ」という文に otherwise を使うと
Wake up right now, otherwise you’ll be late for school.「今すぐ起きなさい、さもなければ学校の遅れますよ」とすることができます
otherwise = If you don’t wake up と考えることができます
もしくは
If I hadn’t been very tired, I would have gone out with you yesterday.「もしとても疲れていなければ、昨日あなたと外出していただろうに」という文に otherwise を入れると
I was very tired. Otherwise, I would have gone out with you yesterday.「私は非常に疲れていました。そうでなければ昨日あなたと外出していただろうに」とすることができます
ここでは otherwise = If I hadn’t been very tired と考えることができます
このように otherwise は直説法で述べられた前文を「そうでなければ」と否定の意味で仮定し、仮定法における主節を導く方法でよく使用されます。
仮定の意を持つ主語
四つ目は主語が仮定の意味を持っているパターンです。言葉だけで聞けばよく分かりませんよね。こちらも例文で紹介した方が早いです
If you were a gentleman, you would be kind to ladies.「もしあなたが紳士なのであれば、女性に優しくするだろう」
主語に仮定の意味を持たせると
A gentleman would be kind to ladies.「紳士ならば女性に優しくするだろう」
これだけです。カンマで区切ることのない一文です。
ここでは主語の a gentleman に「もし(あなたが)紳士ならば」というように仮定の意味を持たせることができます。仮定法かどうかを見分けるには、仮定法過去か仮定法過去完了になっていて、仮定法の訳の方が適切か否かで見分けると良いでしょう。
そもそもキーワードがない場合
最後に紹介するのは、そもそもキーワードがない場合です。キーワードがないなんてという話なのですが、簡潔に言えば仮定表現が省略されている、ということです。ではどういうことなのかというと、例文で見てみましょう
They look friendly to each other nowadays, but they could’ve got along with from the first time they met because they had had something in common.「彼らはこの頃お互いに仲良くしているように見えるが、共通のものを持っているのだから(やろうと思えば)初めて会った時から上手くやれただろうに」
このように仮定法の中には「もしかすると」や「やろうと思えば」などの仮定の意を持つ表現が省略されて主節だけが述べられている場合があります。例文では( )内のように「やろうと思えば」のニュアンスが言葉にはなっていない形で存在しています。
(could have についてはコチラで解説しています)
いかがでしたか、このように仮定法を作るのに if を用いずとも表現する方法は多くあります。しかし if がなければ仮定法だと気づきにくいですよね。誤った訳をしないように、今回紹介した if を使わない仮定法も併せて覚えて試験に臨んでください
本日もお疲れ様です(^_^)/~


