wish と仮定法

大学入試

今回は S wish と仮定法の組み合わせのバリエーションを説明してきます。目次をご覧いただく前に「S wish+仮定法」はどのような時に使うかを見ておきましょう。

「S wish+仮定法」を使うことで、「現在・過去・未来」の現実となることが難しい願望を表現できます

キーワードは表したいタイミング〈現在・過去・未来〉の一つ前です

現在の願望

S wish S’ +過去形「(いま)~ならなあ」

I wish I had enough money to buy this PC.「このパソコンを買うだけの十分なお金を持っていたならなあ」

言い換えると If I had enough money, I would buy this PC.となります

となるとこの形は、「仮定法過去」ですね。動詞は過去形を用いていますが、話している内容は「現在」のことです。現在(形)の一つ前=過去形です。現在の事実と反対のことを願望としており、訳は「(現在)SがVしたらいいのになあ」となります。

過去の願望

S wish S’ had V-ed「(過去に)~ならばよかったなあ」

I wish I had learned Economics in my university.「大学で経済学を学んでいたならなあ」

言い換えると If I had learned Economics, I could have ~. のようになります

この形は仮定法過去完了ですね、過去完了の「had+V(過去分詞)」で表しますが、内容は過去の非現実的なことや、反対のことを願望している表現です。訳は「(過去)SがVだったらなぁ」となります。過去(形)の一つ前=過去完了ですね。

未来の願望

S wish S’ would V「(今より未来のあるとき)~してくれたらなあ」

I wish you would come to the party.「あなたがパーティーにきてくれたらなあ」

言い換えると If you would come to the party, it would be enjoyable. のようになります

これは未来に対する実現の可能性が低い願望を表す際に用います、助動詞には「would」が使われます。〈一つ前〉の考え方を助動詞に着目して未来の助動詞 will の過去形⇒未来の助動詞の過去形 would と考えます。
こちらは場合によっては今現在、自分の思い通りにならないことへの不満を表わす表現とも受け取れるでしょう。

S wish と助動詞 can の組み合わせ

上記ではこれまで「~であればなあ」「~ならばよかったなあ」「~してくれたらなあ」と紹介してきましたが、「できる」に着目した願望についても紹介しておきます。「できる」といえば助動詞 can ですよね。

まず現在「~できたらなあ」についてですが、こちらも上記同様時制の一つ前となり、現在のこと can⇒過去形 could となります

I wish I could ski.「(今)スキーができたらなあ」

I wish I could buy this sofa.「(今)このソファが買えたらなあ」

続いて過去「~できていたらなあ」についてですが、過去のこと could⇒(一つ前)過去完了 could haveとなります

I wish I could have ski.「(あのとき)スキーができていたらなあ」

I wish I could have bought this sofa.「(あのとき)このソファを買えていたらなあ」

wish と hope の違い

hope も wish もどちらも願望を表すことは皆さんご存じかと思いますが、どのように違うのか頭の中で整理しにくいものかと思いますので触れておきます。

hope S 原形,過去形,未来 は必ず望み通りにいくとは限りませんが、願望が実現する可能性は十分にあると言えます。また wish S 過去形,過去完了形,would などのように実現の可能性が低くなく、過去の事実の反対の願望でもありません。

そのため仮定法としての用法が hope にはなく、時制をずらす必要もありません

しかし wish には実現しない前提の願望である、と覚えてしまうのはNGです。上記でこれまで紹介した wish の仮定法はそうであるといえますが、

I wish you ~.という使い方、 言い換えれば SVOO の形で使われる場合は「(あなたの)~を祈っています」という意味になり、これには仮定法の意味合いはありません。

We wish you a Merry Christmas. 「良いクリスマスを」は毎年聞く言葉ですよね。これが実現しない前提であったら悲しいですよね(笑)

いかがでしたか、時制を一つ前にするというのは難しいですよね。S wish S’ 過去形を過去の意で覚えたり捉えてしまえば一発アウトですからね…. まずは 「S wish S’ 過去形」⇒現在の意、というベースをしっかり覚えれば過去完了⇒過去形、would ⇒willと試験中にも整理できるはずです。覚え方は様々ですが、間違えて覚えないようにだけしてください!

本日もお疲れ様です(^_^)/~

大学入試慣用表現文法
Edge

九州在住のかなりの甘いもの好き。中学の時に自分が英語が好きということに気づかせてくれた先生のおかげで英語を猛勉強。高校で留学を経験。これまでの英語の先生に憧れ教職の道へ。今は教職から離れているが英語を勉強したい、理解を深めたいという方々のために執筆中

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