ここ最近、動詞の目的語に動名詞をとるか不定詞をとるかで意味が変わる動詞について紹介しています。
今回取り上げるのは動詞 help についてです。動詞 help は皆さんの多くも当てはまるとと思いますが、「助ける」という意味が一番に思い浮かぶことでしょう
しかし最近取り上げているのは、動名詞が続くか不定詞が続くかで意味が変わる動詞。help もそうなのです。
では見ていきましょう
help + 動名詞
help + 動名詞 で「〇〇することを避ける」という意味です。しかしこの使い方よりも cannot を伴い、「〇〇せずにはいられない」という意味になることが多いです。
cannot [can’t] help V-ing
ヒビノエイゴを読んでいただいている方は見たことがあるかと思いますが、助動詞の慣用表現について解説した際に、
なぜ help を使うのか、なのですがここでの help は「助ける」という意味で考えると理解が難しくなります。help を辞書で引くと〈避ける、抑える、制する、禁じる〉という意味があり、「避ける」この意味になる際にはcan, もしくは can’t とともに用います。つまり、
〈cannot [can’t] help V-ing〉とは「〇〇することを避けられない」→「〇〇せずにはいられない」
となると理解が容易になるかと思います。
例文
I cannot help sitting even on the ground.「地面にですら座らずにはいられない。」
I cannot help eating chocolate although I’m on a diet.「ダイエット中だがチョコレートを食べずにはいられない。」
He cannot help drinking coffee when he is working.「彼は仕事中コーヒーを飲まずにはいられない。」
help + to 不定詞
help +( to ) 動詞の原形 で「〇〇することを助ける」という意味になります。こちらが皆さんの多くが help と聞いて連想する意味での使い方ですね。
help + ( to ) 動詞の原形 となっていますがなぜ to を省略することができるのかというと、日本語ではその違いを表すことがないためです
どういうことかというと、to 不定詞について解説する際よく、前置詞 to は「~へ向かう」という意味があることから未来の要素があると解説しています。
つまり「〇〇することへ向けて助ける」という、過程へ向けた help なのです。
反対に「~へ向かって」のイメージがない、help + 動詞の原形は過程ではなく、動詞の原形が指す内容を最後まで助けるという意味になります
例文
①He helped me to wash the dishes.「彼は皿洗いを手伝ってくれた。」
②He helped me wash the dishes.「彼は皿洗いを手伝ってくれた。」
例のように①、②はそれぞれ日本語訳にすれば違いは見つけられません。しかし先述したように①は過程へ向けた help、つまり「私が皿を洗うのを手伝ってくれた」というのは具体例としては、皿をテーブルから下げて持ってきてくれた、水につけておいてくれたなどが挙げられるでしょう。
反対に②は動詞の原形が指す内容を最後まで助ける、ですから皿をテーブルから下げて、水につけるだけでなく洗う、すすぐ、乾かす、拭き上げるといった皿洗いに要する動作を最後まで手伝うといった感じです
help + ( to ) 動詞の原形 と to は省略可能とよく言われますし、実際試験でも問われることはまずないと思いますが実際はこのような違いがあります。日本語にその違いが訳自体に表れることはあまりありませんが、英語では違いがないとは言えず、訳によっては使い分けなければ不自然な英語になってします場合があります。
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いかがでしたか?今回は以前紹介した cannot help 動名詞 とhelp ( to ) 動詞の原形 という文法説明が濃いめの内容でしたが、特に to の省略部分は一度はなぜ省略可能なのか気になったことがある方は多かったのではないでしょうか。このような、「なぜ」を考えると理解はさらに深まると思いますので皆さんも楽しみながら勉強頑張ってください!
本日もお疲れ様です(^_^)/~


