【最終回】仮定法の慣用表現

大学入試

ここしばらく仮定法について、仮定法過去、仮定法過去完了、should や were to などの未来に関する仮定法、倒置形、そもそも if を用いないもの、wish を用いて表すものを説明してきましたが、今回で仮定法は一度区切ります。仮定法最後に紹介するものはこれら以外の仮定法の慣用表現です。

If only

一つ目に紹介するのは If only というフレーズです。If only 自体から読み取れる意味には「~でさえあれば(いいのに」となりますね。

使い方は、S wish と同じく、後ろに仮定法過去、もしくは仮定法過去完了をつなげることで意味を表現します。

前回の wish と仮定法を思い出していただきたいのですが、キーワードは「表したい時制の一つ前」でしたね。そして使い方は If only も同様です。つまり

If only 仮定法過去 「~ならばよいのに」

If only 仮定法過去完了 「~ならばよかったのに」という意味になります。

それぞれ「ならばよいのに」は現在のことであるから一つ前⇒過去形

「~ならばよかったのに」は過去のことであるから一つ前⇒過去完了形

ですね。

例文 If only 仮定法過去

If only I were rich.「金持ちであればいいのに」

If only he loved me.「彼が私を愛してくれたらいいのに」

If only I could talked to her.「彼女に話しかけることができればいいのに」

例文 If only 仮定法過去完了

If only she had been with us.「彼女が私たちといてくれていたらよかったのに」

If only I had told you the truth.「あなたに真実を話していたらよかったのに」

If only I could had reserved the restaurant.「そのレストランを予約することができていたらよかったのに」

S would rather 仮定法過去、仮定法過去完了

二つ目に説明するのは S would rather 仮定法過去、S would rather 仮定法過去完了です。would rather については以前の助動詞の慣用表現②の回で説明しましたね。

would rather の意味は「(どちらかと言えば)~したい」でしたね。これを仮定法過去、仮定法過去完了と合わせるとそれぞれ

S would rather 仮定法過去「~ならばよいのに(とSが思う)」

S would rather 仮定法過去完了「~ならばよかったのに(とSが思う」という意味になります。

〈現在〉「~ならばよいのに(とSが思う)」⇒過去形

〈過去〉「~ならばよかったのに(とSが思う)」⇒過去完了形と

「表したい時制の一つ前」はここでも適用されます

例文 S would rather 仮定法過去

I would rather she started to work on it.「彼女がそれに取り掛かってくれたらよいのだけれど」

I would rather he loved it.「彼が気に入ってくれたらよいのだけれど」

I would rather he could fix my TV.「彼が私のテレビを修理できればよいのだけれど」

例文 S would rather 仮定法過去完了

I would rather he had married her.「彼が彼女と結婚したならよかったのに」

I would rather I had taken a wheel.「私が運転したならよかったのに」

I would rather you had gone shopping instead.「あなたが代わりに買い物に行けばよかったのに」

S would rather 仮定法過去「~ならばよいのに(とSが思う)」は相手に遠回しにお願いをするときにも使えます

遠回しなお願いの例文

“May I smoke here?”「たばこを吸ってもいいですか。」

“I would rather you didn’t.”「できれば吸わないでいただきたいのですが。」

このように May I smoke here? は現在の形でありますが、それに対する答えは I would rather you didn’t. と過去形を用います。

It is (about) time 仮定法過去、It is high time 仮定法過去

最後に紹介するのは It is (about) time 仮定法過去、It is high time 仮定法過去 です。意味はそれぞれ、

It is (about) time 仮定法過去「もう(そろそろ)~してもよいころだ」

It is high time 仮定法過去「もうとっくに~しているころだ」、となります

It is (about) time 仮定法過去 を考えてみると It is time 「時間です」まではごく普通の現在形です。そのあとに仮定法過去が続いています、したがってこの部分が現実にはまだ発生していないということになります

例文で考えると、It is time you went back.「あなたが帰る時間です(実際にはまだ出発していない)」⇒「もうあなたは帰る時間です」のように考えてください。

It is about time とすると、比べてもう少し柔らかいニュアンスになり、「そろそろ~する時間です」となります。

このタイミングがそろそろ「『あなた』を帰らせるべき」であるわけですが、反対にこれよりも数十分経ってから帰らせるべきことに気づいた場合は「帰るべき」ことを強調する It is high time 仮定法過去 を用います。

It is high time you went back.「もうとっくにあなたは帰る時間です」

いかがでしたか、これまで合計6回に渡り仮定法について解説してきましたが皆さんははどれくらい既知の情報でしたか。「仮定法」というのは極論言ってしまえば「もし~だったら」であり意味自体はそこまでかもしれませんが、使い方や同じ意味などバリエーションが幅広くだけ、一言に「仮定法」としても全6回に分けざるをえないほどです。だからこそひとつひとつ丁寧に見て書いて、同じ意味のものを同時に思い起こすようにする反復をするようにしましょう!

本日もお疲れ様です(^_^)/~

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